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Channel: パーキンソン病と向き合う
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私の母は3年前の秋に亡くなりました。

急性骨髄性白血病でした。

今年で3回目のお盆をむかえました。


私の田舎では、お盆の日には 死者が蝉になってかえってくると いわれていて 盆踊りなど 仏事をす

る場所を庵(あん)と言い、その庵の広場(公園など整備されているような広場ではなかったです^

^;)で村の子どもたちが ゆかたを着て集まり、盆踊りをしていました。

夜になると、電気の光めがけて蝉がやってきて、夜なのに蝉がたくさん鳴いていました。

子どもたちが 蝉をつかまえると、大人に 「ご先祖さまかもしれないから 捕まえてはいけませ

ん!!」と 叱られていました。

そして、迎え火や送り火を玄関で 殆どの家が松明を焚いていました。

そんな話を 彼にしていると

なんだか向かい側の窓に動くものが。

夜なので 電気を消して アロマキャンドルを焚き、彼はお酒、私はノンアルコールのカクテルを飲みな

がら、家から見える夜景を正面にして、くつろいでいる時でした。

「なにあれ・・・?」

目をこらして よく見ました。

何か5僂らいの生き物が 窓に張り付いて動いていました。

「蝉だ!」

この辺では昼間 蝉の声もあまり聞こえないのに。。。

「・・・・^^;;;、、お、おかあさん、かなぁ??」

「ははは^^めずらしいね、夜に蝉が窓にくるなんて。そうかもしれないね」

と彼。


その夜、彼は早く寝ましたが、私は夜更かししてずっと窓の外の蝉に心の中でこう話しかけていました。

だいじょうぶだよ^^ しあわせにやってるから、心配しなくていいよ^^

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